人気のベトナム料理【 ライスペーパーのご紹介 】
2019.10.09
こんにちは、協同食品株式会社(グルマンクラブ)の山野井です。

ベトナム料理といえば、どんな料理を連想しますか?



やっぱりお米を使った料理を思い浮かべますよね!



生産量、消費量ともに世界の五本の指に入る米大国であり、
米飯はもちろんのこと、お米の麺のフォーや生春巻きに使うライスペーパーなど
日本でもおなじみになっております。

ただし、ベトナムのお米は『インディカ種』という長粒種のお米で細長く、
パサパサした感じに炊き上がります。
ちなみに、日本で食べるお米は『ジャポニカ種』という短粒種のお米で短く丸みがあり、
炊くとねばりとつやが出るお馴染みのお米でございます。

また、以前にお客様より『ライスペーパーやフォーから異臭がする』というお問い合わせを
いただくことがございますが、これは『インディカ種』特有のお米の匂いであり、
じつは『ジャポニカ種』も匂いがあるようですが、
いつも食べていることから馴染んでいるので気にならないということです。



生春巻きっておいしいですよね!
お好みの具材を巻けますので、さまざまなスタイルの生春巻きができますし、
なんといってもつけだれですよね~!!
スイートチリソースやベトナム本場の魚醤ヌックナムから作る生春巻きのたれ(ヌクチャム)は
サイコーですよ!!
また、エスニック料理が苦手な人も市販のドレッシングでサラダ感覚で食べれるのも
非常にウケていますよね!







また、ライスペーパーを重ねて調理する飲茶で人気の『腸粉』などにもアレンジできて、
いろいろなスタイルにできるのでとても便利です。



あと、現地の露店ではライスペーパーを少し炭火で焼いて、その上にうずらの卵を割って、
具材と薬味をトッピングした後にチリソースをかけてスナック感覚で食べています。


乾燥したままで焼くんですね~(*^_^*)

さて、今回は日本でも人気のライスペーパーの作り方をご紹介します。

● 作り方はとてもシンプル



古くは、それぞれの農家がお米を砕いて加水した粘性のある液体を蒸し器(鍋ですね)の上に張った
平らな布に円形状に広げて、蒸した後に一枚ずつ乾かすというシンプルな作り方をしておりましたが、
時代とともに近代化が進み、現在では大量生産されております。
※ 大きな建屋の中で乾燥させています。



弊社取扱いの『アオザイブランド』のライスペーパーは、お米と食塩のほかにタピオカでんぷんを
加えることで、水を使って戻した後にもちもち感を醸し出すように仕上げております。



アオザイ  ライスペーパー 中サイズ(直径22cm)                                        500g(47〜50枚入)




● ライスペーパーの製造工程

① 米を2時間、水に浸したあと、挽いて米粉にする。



② 米粉、食塩、タピオカでんぷんをミキサーで撹拌する。



③ 撹拌後にタンクに貯めて、その後蒸し工程設備に流し込みながらシート状にしていく。
  ※ 厚さは約0.5mmになります。





④ 乾燥用のプラスチック製の板の上にライスシートが乗るようにセットし、
  板の大きさに合わせてカットする。
  ※ プラスチックの板は、ライスペーパーを剥がしやすくするために、すのこ状になっております。



⑤ ライスペーパーの水分量を約40%にするように、65〜70℃で30分乾燥させます。
  ※ 一次乾燥工程です。



⑥ 続いてファンとヒーターによる二次乾燥工程(30分)経て水分量を13〜14%まで下げます。



⑦ 押し抜きをする機械で型抜きのように丸くせん断します。



⑧ 工員さんによる手作業で検品作業で形が不揃いなものは整形したりします。



⑨ 計量後に袋詰めし、密封したら完成です。



● ライスペーパーの上手な戻し方

ライスペーパーは乾燥していますので、ボールなどの器に入れた水に浸す様子を目にしますが、
意外とすぐにやわらかくなるので、少し固いくらいがちょうどよいと思います。

ちなみに私は霧吹きを使用していますが、ベトナムでは濡らした手を直接ライスペーパーに擦り込む
ようにしてそのまま手にのせて具材を巻いていて、まるで手巻き寿司を食べる感覚のようです。

● 生春巻きだけではない!ライスペーパーを使った調理法

ライスペーパーは生春巻き以外でもサラダやデザートにもご利用いただけます。



また、火を使わず、お子様でも安心してお使いいただけますので、お好みの具材を用意して
お誕生会などのファミリーイベントではみんなでワイワイ楽しめますので、
この機会に是非お試しを!!

グルマンクラブ公式サイト http://www.gourmand-club.com
2019.10.09 07:37 | 固定リンク | ベトナム料理