食用オイルの脂肪酸(オメガって?)について
2019.08.08
こんにちは、協同食品株式会社(グルマンクラブ)山野井です。

弊社ではさまざまな食用オイルを取り扱っておりますが、
オイルに含まれている脂肪酸についてご案内します。



脂肪酸は、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)の一つで
非常に大切なもので、不足すると健康に影響を及ぼすことはご存知ですよね?

よく、「オメガ何とか系」 って聞きますよね?

脂肪酸は24種類に分かれていて、もっと細かく分けると46種類にもなります。
まずざっくり分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、「オメガ何とか系」 といわれるのは、
不飽和脂肪酸のほうであり、おもに植物性の油脂があげられます。


1.オメガ3(n-3)系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)について

オメガ3系脂肪酸は、人の体内ではつくることができない必須脂肪酸です。

代表的なオメガ3系脂肪酸はα-リノレン酸があり、アレルギー疾患や高血圧、がんの予防にも
なるといわれ、植物由来の油では「えごま油」や「亜麻仁油 ( フラックスシードオイル )」に
多く含まれ、体内に入ったあとに代謝されて、EPAやDHAになります。

ちなみに、EPA ( エイコサペンタエン酸 ) やDHA ( ドコサヘキサエン酸 ) もオメガ3系脂肪酸で
青魚に多く含まれると知られており、EPAは悪玉コレステロールを減少させ、血栓を予防する働きがある
とされ、さばやうなぎ、さけなどに多く含まれております。

また、DHAは脳の働きを維持し、高脂血症や高血圧を予防するとされ、マグロの脂身やさばなどに
多く含まれているようです。
だからさばの缶詰が多く売れるというわけですね!


2.オメガ6(n-6)系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)について

オメガ6系脂肪酸も前述のオメガ3系脂肪酸同様、人の体内でつくることができない必須脂肪酸の
ひとつで、代表的なリノール酸は、血中のコレステロール濃度を下げることにより、動脈硬化の
予防によいといわれており、ひまわり油やコーン油、グレープシードオイルに多く含まれております。


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また、オメガ6系脂肪酸が体内で不足すると、皮膚状態の悪化、成長の遅れ、肝臓や腎臓における
トラブルや感染症のリスクが高まるともいわれております。

オメガ6系脂肪酸は、摂取したあと体内で合成される「ビタミンF(γリノレン酸やアラドン酸)」
のほか、食材に元々含まれているγ-リノレン酸(血糖値や血圧の低下=からすみやニシンなどに多い)
やアラキドン酸(卵黄や豚レバーなどに多く、免疫機能を整えるといわれております)も
オメガ6系脂肪酸に含まれます。

ただし、前述のオメガ3系脂肪酸も含め、酸化しやすいことが欠点です。

ちなみに、ヘンプシードオイル ( 麻の実油 ) は、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸と
オメガ6系脂肪酸のγ-リノレン酸の両方を含んでおり、健康オイルとして人気があります。


3.オメガ9(n-9)系脂肪酸(一価不飽和脂肪酸)について


一価不飽和脂肪酸は体内で作り出せることができ、オメガ9系脂肪酸とよばれており、
パルミトレイン酸・オレイン酸・エイコセン酸・エルカ酸・ネルボン酸の5種類の脂肪酸で、
最も注目されているのがオレイン酸です。

オレイン酸は、血中のいわゆる善玉コレステロール(HDL)の値はそのままで、
悪玉コレステロール(LDL)下げる働きがあり、動脈硬化のリスクを低下させます。

また、オレイン酸は酸化されにくく、ガンの原因となり得る過酸化物質を作りにくくする働き
もあることからオリーブオイルのほか、ナッツ系の油などからの摂取がすすめられています。

弊社取り扱いの食用オイルのほとんどがこのオメガ9が多く含まれる商品になります。

・オリーブオイル






・アボカドオイル

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・クルミオイル
・ヘーゼルナッツオイル
・ピーナッツオイル


昨今、オメガ9系の中でもパルミトレイン酸が「オメガ7系脂肪酸」といわれ、
マカダミアナッツオイルに多く含まれているため注目を浴びております。


ちなみに、一価不飽和脂肪酸の中にエライジン酸とバクセン酸という脂肪酸も含まれますが、
この二つはいわゆるトランス型脂肪酸です。特にエライジン酸は健康管理上注意が必要で、
よく “ トランス脂肪酸がよくない ” といわれているのが、このエライジン酸です。

一方、バクセン酸は牛などの反すう動物の胃の中に含まれているバクテリアによる酵素の働き
が要因で発生するトランス型脂肪酸であり、これらの動物由来の肉類や乳製品にはわずかに
含まれております。


4.飽和脂肪酸について

飽和脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などがあり、体内で合成が
可能ですが、食物による摂取においてエネルギーをつくり出したり血液や細胞の膜をつくり血管を
強くしたり、善玉コレステロール(HDL)を増やす一方、悪玉コレステロール(LDL)も増えてしまう
という欠点もあります。

飽和脂肪酸は、融点が高いために常温で固体になるものが多く、ゆえに体内で固まりやすいことが
特徴で、動物性と植物性があり肉の脂身やラード、バターなどの動物性の飽和脂肪酸は、エネルギーに
変換される速度が遅いために、血液をドロドロにして流れを悪くしてしまうだけでなく、
悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪の合成までも促進してしまい、過剰摂取による動脈硬化や
生活習慣病のリスクを高めてしまいます。

一方、植物性の飽和脂肪酸は、エネルギーに変換される速度が早いといわれ、ココナッツオイルや
油やしから採れるパームオイルは飽和脂肪酸なのに体に良いといわれておりますのは、すでにご周知の
とおりであります。




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5.まとめ


いかがでしたでしょうか?
脂肪酸は、美容や健康を意識した人からすると敬遠しがちになりますが、人間の体の組織に
大切な役割をしております。しかし、過剰に摂取すると健康に悪影響をもたらすので、バランス
よくとることをおすすめします。

また、よいバランスとは、飽和脂肪酸 3 : オメガ9系の不飽和脂肪酸 4 : オメガ3系および6系の
不飽和脂肪酸 3 の割合が望ましいといわれております。

ちなみに、弊社ではオメガ3系脂肪酸を含むえごま油、亜麻仁油、麻の実油の取り扱いがまだないのです。

理由は弊社は元々業務用で展開しているためにメニュー提案の際にどうしてもコストが上がってしまい、
現実的ではないということです。

しかし、今後は取り扱いを検討してみようと思っております。
では、また!

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2019.08.08 09:59 | 固定リンク | 健康
人気のシンガポール料理とは??④
2019.08.07
みなさん こんにちは!

協同食品株式会社(グルマンクラブ)山野井です。

昨日、シンガポール・ラクサについて記載した時に前回の分が原因不明の紛失につき再度アップします(泣)


人気のシンガポール料理「ビーフレンダン」

みなさん「レンダン(ルンダン)」って聞いたことありますか?

シンガポール・マレーシア料理の伝統的な牛肉の煮込み料理で、
断食明けのお祭りやお祝い事の際に食べるごちそう!

2017年 CNN 世界の料理50で1位に選ばれた料理です。



一見、カレーに見えますが、スパイスやハーブとココナッツミルクの風味が特徴で、
まだ馴染みが薄いので「エスニックビーフシチュー」とか「エスニックハッシュドビーフ」などと
ご紹介しております。

そんな「レンダン(ルンダン)」が手間なく簡単に出来る

「Way シンガポール ビーフレンダン 200g瓶」です。

ペースト状で使いやすく食品添加物無添加ですので、素材のおいしさが楽しめます!



◎エスニックハッシュドビーフ レシピ(4人分)

 材料:Way シンガポール ビーフレンダン本品 200g(1本)、
    牛肉小間切れ 200g、玉ねぎ、1個分、ココナッツミルク 200ml、
    水 100ml、ココナッツフレーク(お好みで)

 作り方:1.本品50gを牛肉にもみ込み、10分程おく。
     2.鍋に水とココナッツミルクを入れ火にかけ、温まったら残りの本品150gをよく溶かす。
     3.薄切りにした玉ねぎと牛肉入れてじっくり煮込む。

     4.仕上げにココナッツフレークを入れて、火が通ったらできあがり。



とろとろになった牛肉とごはんとの相性が抜群です。

是非、お試しあれ!!

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人気のシンガポール料理とは??⑤「シンガポール・ラクサ」
2019.08.06
こんにちは、協同食品株式会社(グルマンクラブ)山野井です。

いよいよ夏本番突入ですね!弊社本社がある大阪は毎日蒸し暑くて苦しいですが、
みなさんも一緒ですよね!

暑い時にはエスニック料理ということで、このコーナー最後になりますが、
人気の麺料理「ラクサ」をご紹介します。



「ラクサ」は、ニョニャ料理(※)のひとつで、マレーシア、シンガポールの
プラナカン発祥のスパイシーな汁麺の総称で、ラクサリーフ(ベトナムコリアンダー)が
味の決め手です。

中華麺や太めのビーフンにエビ、かまぼこ、揚げ豆腐、卵などの具材を使い、
チキンスープに唐辛子の辛さとココナッツミルクのマイルドさを合わせた
濃厚なスープが特徴です。

しかし、これを材料からしっかり作り込むには結構手間と時間が掛かるのです。



以前よりご紹介しております「Wayソース」では業務用のみ
ペースト状の「ラクサソース」を取扱いしております。

Way シンガポール ラクサ 500g袋



もちろん、ご家庭でもご利用いただけますが、量が多いので鍋料理のベースとしてもおすすめです。



ラクサの本場カトン地区の味を醸し出した「カトンラクサの素」です。
人気のシンガポール料理「ラクサ」をお好みのスタイルでアレンジできます。

◎シンガポール・ラクサ レシピ(4人前)

 材料:Way シンガポール ラクサ 200g、ココナッツミルク 200ml、
    チキンスープ 400ml、卵 2個、玉ねぎ 1個、有頭エビ 8尾、
    揚げ豆腐 20g、中華麺 600g

 作り方:1.有頭エビを下茹でし、卵はゆでで半分にし、玉ねぎはくし切りにしておく。
     2.チキンスープに火をかけ沸騰する手前でシンガポール ラクサを溶かす。
     3.ひと煮立ちしたら、ココナッツミルクを入れ、有頭エビを入れさらに煮込む。
       (エビからもダシが出て、一層おいしくなります)
     4.玉ねぎと揚げ豆腐を入れる。
     5.湯がいた中華麺を器に盛り、スープを注ぎ、卵や有頭エビをのせたらできあがり。



※ニョニャ料理とは?

 プラナカンの女性が作ってきた料理のことで、文献によりますと「プラナカン」とは、
 15世紀後半からマレーシアやシンガポールに来た中国系移民の子孫のことで、
 彼らは現地の女性と結婚し、中国やマレーの文化に西洋の文化を合わせた生活様式が
 特徴で、食文化もスパイスやココナッツミルクを多用するマレー料理に中華料理を
 ミックスさせ、さらにインドや欧州の調味料を使いこなして新しい料理を作り出しました。


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★もう一つの人気の麺料理

 「プロウンミー(プラウンミー)」って聞いたことありますか?

 プロウン(プラウン)は英語で「えび」、ミーは中国語で「麺」を意味します。

 いわゆる「蝦麺」で、これもまたマレーシア・シンガポールのローカルフードで、
 マレーシア・ペナン島発祥の濃厚なえびの風味が特徴の麺料理です。



これまでご紹介してきました「Wayブランド」のオーナーは出身地がペナン島で、
将来に向けプロウンミーのスープの素を開発中であります。
また、現地では汁麺タイプの「スープ」とつけ麺タイプの「ドライ」があり、
製品化できれば、どちらも対応できると思いますので、とても楽しみです!!

いかがでしたでしょうか?シンガポール料理は日本でもとても人気がありますし、
この機会に食べてみて暑さを吹き飛ばしてみませんか!?

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